No.21 917ロングテール

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図5・1 1971年ル・マンのスターティンググリッドに並ぶ歴史的な3台のポルシェ917。手前の21号車はユーノディエールでル・マン史上最高速度を記録した。



また917ロングテールも記録を塗り変えている。ミュルサンヌ・ストレートにおいてゼッケン21番の917ロングテールが最高速度387km/hをマークした。この年のル・マンでは、もう1台の917、917/20も大きな注目を集めることとなる。ショートテールとロングテールボディの両方の特質が与えられたこの車は、その特徴的な幅広のプロポーションとピンクのボディカラーにより「ピッグ」というニックネームを与えられた。この車はレース半ばでリタイアしたが、その特徴的なボディカラーリングによってポルシェ史上もっとも有名なマシンの1台となって記憶され、今日モデルカーとしても人気アイテムの一つである。